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転職×自己分析|やりたいことがわからない時の3つの問い

キャリアの話

「転職したいとは思っているけれど、やりたいことがわからない」——そんな悩みを抱えながら、一人で検索画面を開いているあなたへ。まず伝えたいのは、それは、あなただけの悩みではありません。

転職活動のなかで「やりたいことは何ですか?」と聞かれて、言葉に詰まった経験はないでしょうか。エージェントとの面談でも、求人票を眺めながらでも、なぜかうまく答えられない。そのたびに「自分はおかしいのかな」と感じてしまう——でも、その感覚はとても自然なものです。

この記事では、自己分析を通じて転職でやりたいことがわからないと感じたときに実践できる3つの問いをご紹介します。特別なツールも強い意志も必要ありません。ノートとペン、あるいはスマートフォンのメモアプリがあれば、今日からでも少しずつ試してみることができます。



あなたが「やりたいこと」を見失いやすい理由

「やりたいことがわからない」状態には、大きく2つのパターンがあります。

ひとつは、やりたいことが本当に見えていないパターン。日々の業務に追われて自分を振り返る時間がなく、気づいたら何年も同じ会社にいた、というケースです。

もうひとつは、やりたいことはうっすらあるのに、言語化できていないパターン。感覚的には「なんか違う」「もっとこういうことがしたい」という気持ちはあるのに、それを言葉にできない状態。

どちらのパターンでも、最初から「やりたいこと」を見つけようとすると、かえって行き詰まりやすくなります。

そこでこの記事では、順序を少し変えて考えてみます。「やりたいこと」より先に、「不快なこと」「大切にしたいこと」「得意なこと」をひとつひとつ言葉にしていくことで、転職の軸が明らかになっていきます。


ステップ1:「嫌なこと・疲れること」の中にあなたの本音がある

何をするか

現在の仕事や過去の経験のなかで、「嫌だった」「疲れた」「ストレスを感じた」場面を書き出します。これが自己分析の起点になります。

なぜ必要か

「やりたいこと」を探そうとすると、正解を探すプレッシャーが生まれます。一方、「嫌なこと」を挙げるのは比較的ハードルが低く、本音が出やすい。そして、何が嫌なのかがわかると、自分が何を大切にしているかが浮かび上がってきます。

たとえば「細かい数字の管理が苦痛」という気づきは、「正確さよりも大きなビジョンで動くほうが自分には合っている」というヒントになります。「チームのやり方に合わせ続けることがつらい」という声は、「自分のペースや裁量を大事にしたい」という価値観の反映かもしれません。

どうやるか

以下の問いかけを参考に、思いつくままに書き出してみてください。完成させることより、「書いてみること」が大切です。

問いかけ例

  • 職場でどんな場面に「良くないなあ」と感じましたか?
  • 上司や同僚のどんな行動に、ため息をついたことがありますか?
  • 仕事帰りに「今日はしんどかった」と感じるとき、何が起きていましたか?
  • 「この仕事、自分には向いていないな」と思った瞬間はありましたか?

書き出した内容を眺めながら、「なぜそれが嫌なのか」を一言添えると、自己分析の精度がぐっと上がります。「残業が嫌」→「家族との時間が削られるから嫌」→「家族との時間は自分にとって外せない」という具合に、表面の不満から根っこにある価値観へと掘り下げていきましょう。


ステップ2:「時間を忘れてやれること」を振り返る

何をするか

転職の自己分析で「強みの棚卸し」というと、難しく聞こえるかもしれません。でもここでは、「すごい実績」ではなく「自分にとって自然にできること」を探していきます。

なぜ必要か

強みというのは、本人にとって「当たり前すぎて気づきにくい」という性質があります。「こんなこと、みんなできるでしょ」と思っていることが、実は周囲からは高く評価されている——そういうことも、案外多いものです。

また、「時間を忘れて取り組めること」は、やりたいことの手がかりになります。好きなことを必ずしも仕事にする必要はありません。でも、自分が没頭できる状態はどんなときか、を知っておくことは転職後に「やっぱり違う」と感じるリスクを下げることにつながります。

どうやるか

問いかけ例

  • 仕事や趣味で「気づいたら2〜3時間経っていた」という体験はありますか?
  • 「それ、どうやったの?」と人から聞かれることはどんなことですか?
  • 職場で「あの人に頼もう」と声がかかりやすい場面はありましたか?
  • 子どものころから「好きだったこと・得意だったこと」に何かありますか?

書き出した内容を見直しながら、共通するパターンを探してみましょう。「人に教えること」「情報を整理してまとめること」「一人でコツコツ進めること」など、いくつかのキーワードが浮かび上がってきたら、それが転職の軸を作る材料になります。


ステップ3:「どんな自分でいたいか」を一言で表してみる

何をするか

ここまでの2ステップで「嫌なこと」と「自然にできること」が見えてきたら、最後に「転職後の理想の状態」を言語化していきます。

注意したいのは、「何をするか(職種・業界)」より先に「どんな状態でいたいか(働き方・感覚)」を考えるということです。

なぜ必要か

転職活動では「次はどんな仕事をしたいですか」という問いに向き合う場面が増えます。でも多くの場合、職種や業界を先に決めると、「なんかイメージと違った」という結果になりやすい傾向があります。

一方、「こういう状態でいたい」というイメージが先にあると、求人票を見るときのフィルターができます。職種や業界より先に、自分の「在りたい状態」を言葉にしておく——それが転職の軸を作る土台になります。

どうやるか

問いかけ例

  • 転職後、仕事帰りにどんな気持ちでいたいですか?
  • 職場でどんなふうに声をかけられたいですか?
  • 仕事とプライベート、どちらにどれくらいエネルギーを使いたいですか?
  • お金・やりがい・人間関係・成長・安定——この中で今最も大切にしたいのはどれですか?

書いた内容をもとに、「私は○○な状態でいたい」という文章を3〜5個作ってみましょう。

例:

  • 「自分のアイデアが形になっていく実感を持ちながら働いていたい」
  • 「チームメンバーと信頼し合いながら、一緒に課題を解決していたい」
  • 「家族との夕食の時間を、毎日当たり前に持てる生活を送っていたい」

これらの文章が、面接での「転職理由」や「志望動機」の骨格になっていきます。


まとめ:答えを焦らなくていい——問いを重ねるほど軸は育つ

ステップ内容目的
1嫌なこと・疲れることを書き出す価値観の輪郭をつかむ
2時間を忘れてやれることを振り返る強みと興味の手がかりを見つける
3どんな自分でいたいかを一言で表す転職の軸を作る

「やりたいこと」は、最初から明確に持っている人のほうが少数派かもしれません。多くの人は、こうした問いを積み重ねながら、少しずつ輪郭を見つけていきます。

まず今日できること:「仕事で嫌だったこと・疲れたこと」を複数書き出してみましょう。

一度にすべて完成させなくていいのです。例えば5個書き出すだけでも、それは立派な自己分析の一歩です。

転職でやりたいことがわからないと感じているなら、その「わからなさ」は、あなたが真剣に自分の人生と向き合っているあかしでもあります。焦らず、自分のペースで。一歩ずつ整理していきましょう。

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以下は、スティーブ・ジョブズの言葉です:

“The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle.”

(訳: 素晴らしい仕事をする唯一の方法は、自分のしていることを愛することだ。まだ見つかっていないなら、探し続けてほしい。妥協してはいけない。)

出典:
Steve Jobs to 2005 graduates: ‘Stay hungry, stay foolish’,
Stanford Report, June 12, 2005
https://news.stanford.edu/2005/06/14/jobs-061505/

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